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スウェーデン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 スウェーデン王国 Konungariket Sverige (国旗) (国章) 国の標語 : F?r Sverige i tiden(スウェーデン語: スウェーデンのために、時代と共に) 国歌 : 古き自由な北の国 公用語 スウェーデン語(事実上) 首都 ストックホルム 最大の都市 ストックホルム 政府 国王 カール16世グスタフ フレドリック・ラインフェルト 面積 総計 449,964km?(54位) 水面積率 8.7% 人口 総計(2005年) 9,010,005人(84位) 人口密度 20人/km? GDP(自国通貨表示) 合計(2005年) 2兆6,756億スウェーデン・クローナ GDP(MER) 合計(2005年) 3,838億ドル( GDP(PPP) 合計(2005年) 2,381億ドル( 1人当り 42391.710ドル 独立
- 日付 カルマル同盟より
1523年6月6日 通貨 スウェーデン・クローナ(SEK) 時間帯 UTC +1(DST: +2) ccTLD SE 国際電話番号 46
スウェーデン王国(スウェーデンおうこく)、通称スウェーデンは、北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島にある国家。スウェーデン語ではSverige(スヴェーリエ)といい、スヴェーア族の国の意。西にノルウェー、北東にフィンランド、南西にカテガット海峡を挟んでデンマーク、東から南にはバルト海がある。現王家はベルナドッテ家。スウェーデン・アカデミーによるノーベル賞授与は世界的権威がある。
歴代国王は王位につく際に、自分の統治をモットーとして表明する習慣になっている。現国王カール16世グスタフのモットーは「F?r Sverige i tiden (スウェーデン語: スウェーデンのために、時代と共に)」である。(右下の表中では国の標語となっている。)
目次
1 国名 2 歴史 3 政治 3.1 政党 3.2 国防 3.3 福祉 4 地方行政区分 4.1 主要都市 5 地理 6 経済 6.1 農林水産業 6.2 製造業 6.3 その他 7 国民 7.1 言語 7.2 宗教 8 文化 8.1 文化的嗜好(国民性) 8.1.1 民族音楽 8.1.2 クラシック音楽 8.1.3 ポピュラー音楽 8.2 スポーツ 8.3 世界遺産 8.4 聖ルシア祭 8.5 祝祭日 9 交通 9.1 鉄道 9.2 バス 9.3 航空 9.4 道路 10 著名人 11 脚注 12 参考文献 13 関連項目 14 外部リンク国名
正式名称は、Konungariket Sverige(スウェーデン語: コゥーネゥンガリケト・スヴェリエ)。通称、Sverige。
日本語の表記は、スウェーデン王国。通称、スウェーデン。他に、スエーデン、スェーデンという表記もされる。また文化面では、英語の形容詞形スウィディッシュが使われる。漢字による当て字は、瑞典で、瑞と略される。
歴史
詳細はスウェーデンの歴史を参照
1523年カルマル同盟から離脱し王政となる(ヴァーサ朝)。16世紀の宗教改革ではプロテスタントを受容し、バルト海地域へ進出する。17世紀にグスタフ2世アドルフ(獅子王)の時代にバルト帝国を建国する。新大陸にも植民地を築き、王国は最盛期を迎える。1654年にプファルツ朝に王朝替えするもバルト帝国を維持。しかし18世紀初頭にカール12世はバルト海の覇権を争い、ピョートル1世の時代のロシア帝国と大北方戦争で戦って敗れ、沿岸の領土を失い一時没落する。18世紀後半にホルシュタイン=ゴットルプ朝のグスタフ3世が中興させるも、ナポレオン戦争の経過によって、フィンランドを失った。
1809年の革命で立憲君主制が成立、1814年にキール条約でノルウェーを併合。1818年よりフランス人ベルナドット元帥(カール14世ヨハン)が国王に即位しベルナドッテ朝が始まる。ウィーン体制ではノルウェーと同君連合(1814年 - 1905年)を結ぶが、1905年に分離。19世紀半ばにスウェーデン王の推奨した汎スカンディナヴィア主義が頓挫し、北欧は小国化に向かう。1932年に社会民主労働党政権となり、以降のスウェーデンは福祉国家路線が支配的イデオロギーとなった。武装中立政策を取り、第一次世界大戦、第二次世界大戦の両大戦にも参加していないが、両大戦とも義勇軍を組織していた事は事実である。第二次大戦の中立違反の政策は、戦中も戦後も、国内外から批判を浴びている。ただし、当時は連合国も枢軸国も国際法を守っておらず、一方的に批判されることではなく、デンマーク、ノルウェー、フィンランド人の反ナチス、レジスタンスを匿い、ユダヤ人を保護したことは、人道にもっとも重きを置いた決定と言える。また、大日本帝国政府の終戦の事前交渉も行なっている。
東西冷戦中は、ノルディックバランスを構築し、アメリカ寄りの政策と中立主義政策を行き来したが、冷戦終結後は、中立主義を放棄し、1995年に欧州連合 (EU) に加盟した。
政治
立憲君主制。元首である国王は、国家の象徴であり、儀礼的職務のみを行う。
スウェーデンの立法機関たる議会はリクスダーゲン (Riksdagen) と呼ばれる。1971年に両院制から一院制に変わった。2006年総選挙時の定数は349議席で、議員の任期は4年。議員の選出方法は
行政府の長は、首相。議会の総選挙後に、国会議長が副議長及び各党の代表者を招集し、新首相を推挙し、議会の過半数の反対でないことで承認される(反対票を投じないまでも、賛成できない議員は、投票を棄権する)。その後、国王の臨席する任命式において国会議長が新首相を任命し、新首相は同時に各大臣を任命し組閣を行う。このように、1974年改正後のスウェーデン憲法では、通常の立憲君主国の君主が有する首相任命権を始めとする全ての官吏任命権を形式的にも失っている。国王の権能は情報閣議による大臣からの情報収集(いわゆる内奏)や外国使節の接受などもっぱら儀礼的な機能に限られている。そのためもはや立憲君主制ではなく、象徴君主制という新たな統治形態であるとする学説もある。
政党2006年9月の選挙で議会に議席を獲得した政党は以下の7党。新聞や議会のホームページではしばしられる。
与党 - 計178議席 穏健党 (m) (右派)97議席 中央党 (c) (中道右派)29議席 - かつての農民党 国民党自由 (fp) (中道右派)28議席 キリスト教民主党 (kd) (中道右派)24議席 野党 - 計171議席 スウェーデン社会民主労働党 (s) (中道左派)130議席 左翼党 (v) (左派)22議席 - かつての共産党 環境党緑 (mp) (中道派)19議席 地方議会のみで議席を有する政党 スウェーデン民主党 国防スウェーデン軍は陸海空三軍と郷土防衛隊からなり、国防省の管轄下にある。冷戦期にはノルディックバランスに則った中立政策を保ち、兵器体系も専守防衛のための独特のものとなった。独自開発兵器も多い。現在もNATOには加盟せず、ロシアとも緊密な軍事協力関係を維持している。徴兵制度(19歳〜47歳の男子が対象。女子は対象外である)が実施されている(平成18年6月現在)。兵役拒否を希望する男子に対して介護や医療などの代替役務を課すことにより、「良心的兵役拒否」が認められている。
詳細はスウェーデン軍の項を参照。 福祉長年にわたる社会民主労働党政権の下で構築された社会保障制度が整い、税金制度や高齢者福祉など、社会政策が各国の注目を浴びている。
1971年から1984年において実質経済成長率、国民一人当たり GDP成長率が社会民主労働党政権の下においてのみ上昇、失業率、消費者物価上昇率は減少している。 1982年から1986年の公的部門の貯蓄の対GDP比は、米国、英国、フランス、日本、西ドイツに比較して高い。 [1]
スウェーデンは、「社会科学の実験国家」だとも言われている。時代状況の変化に対応し、実に簡単に制度(法律)が変更される。そのため、スウェーデンの研究は絶えずこの変化を追いかけ、変更された意図を正確に捉え、その目的と意義を探る必要がある。低所得者層、高齢者、障害者、失業者等、社会的弱者もあるレベル以上の生活をすることが保障される。
地方行政区分
日本の県に相当するスウェーデンの地方自治体には2種類あり、その一つは国会と政府の出先機関であるレーン(スウェーデン語: l?n)で、もう一方は県民の代表たるランスティング(スウェーデン語: landsting)である。
レーンの総数は21で、ランスティングのそれは20であり、両者の境界線はほぼ一致する。ゴットランドは島という性格上、レーンの境、市の境、ランスティングの境が偶然一致してしまった特異な例である。レーンは、国会の決定に従い、政府の指示のもとで地域的に必要とされる行政を行うのがその主な役割。その最高議決機関である執行委員会は中央政府によって指名される執行委員長(日本の都道府県知事に相当)と、ランスティングを通じて住民により選挙で選ばれた委員で構成される。これに対してランスティングの主な役割は、県民の精神的・身体的健康の増進と公衆衛生の維持、県内にある学校等教育関連機関の指導・監督及び支援、県内で行われる文化的活動の支援にある。ランスティングの最高議決機関は県民から選挙で選ばれた議員によって構成される県(ランスティング)議会(スウェーデン語: landstingsfullm?ktige)である。ランスティングの役割は地域によって細かい部分には差があり、レーンとの役割分担の度合いもそれぞれの地方によって細部は異なる。県庁所在地はレジデンススタード(スウェーデン語: residensstad)と呼ばれ、県の行政機関が集中している。
各県は日本の市に相当する基礎自治体である複数のコミューン(スウェーデン語: kommun)[2] に分割される。2007年現在、コミューンの総数は全国で290である。最高議決機関は市(コミューン)議会(スウェーデン語: kommunfullm?ktige)であり、その議員は当該コミューンの市民によって、4年毎に9月下旬に行われるリクスダーゲンや県議会(ランスティング)の総選挙と同時に選挙で選ばれる。スウェーデン国籍非取得者であっても、同一コミューン内に3年以上滞在していれば、滞在先のコミューンとそのコミューンが所属している県のランスティングについては選挙権がある。
市内の人口密集地はテートオート (t?tort) と一般に呼ばれるが、市役所やコミューン議会が置かれている市の中心地は特にセントラルオート(スウェーデン語: centralort)と呼称される。嘗てはスウェーデンにも「町」や「村」といった行政区分もあったが、現在は存在しない。日本の政令指定都市に置かれている「区」と同様の組織は一部のコミューンに設けられる事もあるが、さほど一般的でない上に、規模もごく小さい。「区」に近い概念としてスタッツデール(スウェーデン語: stadsdel)という表現があり、市内にあるそれぞれ人口密集地内の各地域を指す「地区」といった意味合いで使われる。
スウェーデンには以前、「教会市(スウェーデン語: kyrkokommun)」や「教区(スウェーデン語: f?rsamling)」という教会が課税権を持つ行政区分があったが、町や村と同様に行政区分としては教会市も教区も現在は存在しない。但し、教区という区分は人口統計や歴史学の研究等、ごく限られた範囲では利用される事もある。
地方行政区分とは別に歴史的、言語的に繋がりのあるランドスカープ(スウェーデン語: landskap)と呼ばれる25の地方がある。詳細はスウェーデンの地方を参照
スウェーデンの地図 主要都市 順位 都市名 人口[3] 面積(km2) 人口密度 1 ストックホルム 782,855 188 4,164.12 2 イェーテボリ 490,961 451 1,088.61 3 マルメ 278,319 156 1,784.10 4 ウプサラ 185,494 2,185 84.89 5 リンシェーピング 138,805 1,436 96.66 6 ヴェステロース 133,274 962 138.54 7 オレブロ 129,482 1,380 93.83 8 ノーショーピング 125,463 1,503.61 82.95 9 ヘルシングボリ 124,301 347 358.22 10 ヨンショーピング 122,524 1,489 82.29 11 ウメオ 110 587 2,331 47.44 12 ルンド 103,693 430 241.15 13 ボロース 100,570 915 109.91 14 スンツバル 94,549 3,209 29.46 15 92,456 1,615 57.25
地理
スカンディナヴィア半島の中央、東側に位置する。半島西部はスカンディナヴィア山脈が南北に連なっているが標高は2,000m程度しかないなだらかな山脈である。ボスニア湾やバルト海に沿って平野部はあるが、それほど広大ではない。南部のスコーネ県を除き厳しい冬である。また夏も全般的に冷涼としている。湖沼も多く、中南部に最大のヴェーネルン湖と2番目に大きなヴェッテルン湖が位置する。肥沃な地はスコーネ県しかなく、中部から北部は農業には適さず酪農が主である。
経済
17世紀にヨーロッパで最初の紙幣が発行され、中央銀行であるリクスバンクが設置されたことで知られている。
スウェーデンの経済の最大の特徴は公務員が多いことである。公的部門の人数は実に33%を超え全体の3分の1にも達する(日本は9.5%)。労働参加率は高く特に女性の労働参加率が高い(スウェーデン76%、日本48%)。そしてその女性の社会進出の場になっているのが公務員の福祉部門である。つまりスウェーデンにとって福祉国家と男女平等はそれ自体が国家と経済を支える重要な柱となっているのである。
農林水産業国土の8割が冷帯に属し、コムギの栽培が可能な地域は北緯60度以南に過ぎない。農地は国土の6.5%であるが、農業従事者は国民の1.5%に過ぎない。しかしながら、高い生産性によって、穀類の自給率は121%(2002年)に達している。果実類と野菜類、油脂類を除く各項目の自給率はいずれも80%を上回る。穀類の生産量ではコムギ(241万トン、以下、2004年)、オオムギ(169万トン)のほか、えん麦(93万トン、世界シェア10位)が際立つ。
国土の65.9%は森林(針葉樹林)に覆われている。このため、針葉樹に限定すれば世界第5位の生産量(610万立方m、世界シェア5%)を占める。
製造業通信機器メーカーのエリクソンが有名。
SAAB(サーブ)は一般には自動車メーカーとして知られるが、元来は航空機メーカーで、ビゲン、ドラケン、グリペンといった戦闘機やサーブ 340などのターボプロップ旅客機を開発した実績を持つ。2006年現在、民間機部門からは撤退し、自動車部門はオペルと統合予定のGM100%子会社である(詳細は該当項目参照のこと)。もうひとつの自動車メーカー、ボルボ (VOLVO) の乗用車部門はフォード・モーターの傘下。
ボフォースは、第二次世界大戦以前から存在し世界的なシェアを持つ重火器の老舗メーカーである。対空砲、艦砲、対潜ロケット等の製造に長けている。Sタンクもしくはバルカンタンクの名前で知られている戦車、Strv.103はこの企業が主体となって開発された。
他に火薬メーカーのノーベル社、ヨーロッパ第2位の家電メーカーエレクトロラックス社、プロ用カメラ・レンズ製造のハッセルブラッド社などが挙げられる。
その他 イケア - 世界最大の家具チェーン。 ヴィゲーンズ - 帽子のブランドとして世界各国でその名を知られている。 ファッションブランドのWESCは世界の多くの国に展開している。 H&Mは世界22カ国で展開する衣料品チェーンである。 ハスクバーナ - チェーンソーメーカーとして日本でも知られているが、オフロードバイクの生産も行っており、モトクロス選手権やスーパーモタード選手権でもトップメーカーとして活躍している。国民
言語スウェーデン語 (svenska) であるが、北部のラップランドではサーミ語も話されている。スウェーデン語は隣国のノルウェー語、デンマーク語と類縁関係(ゲルマン諸語)にあり、スウェーデン語話者とノルウェー語話者は相互に意思疎通ができる会話程度は可能であると言われる。近年移民を受け入れており、様々な人種、民族が移住してきている。世論調査によれば、スウェーデン人を自認する人は90%、在住外国人は10%であった。しかし、その外国人のうち北欧人は6割おり、スウェーデンの価値観だと、同朋意識を持つ居住者は96%ということになる。
テレビ番組に米国製番組の字幕版が多く、幼少期より英語番組を見て育った若者は文化面も含め一定以上の米国英語の使用が可能。[4]
宗教福音ルーテル教会が国教である。実際に、その人口の8割が福音ルーテル協会に所属している。
文化
よく見られる伝統的な色づかいの家屋 文化的嗜好(国民性) この記事の内容に関する文献や情報源を探しています。ご存じの方はご提示ください。出典を明記するためにご協力をお願いします。古代からドイツの圧倒的な影響を受けて来たことが影響しているためか親独感情が比較的強い。
民族音楽 クラシック音楽フランス・アドルフ・ベルワルド、ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル、ヴィルヘルム・ステーンハンマル、ヒューゴ・アルヴェーンなどの作曲家が挙げられる。デンマークのカール・ニールセン、ノルウェーのエドヴァルド・グリーグ、フィンランドのジャン・シベリウスなどと比べてクラシック音楽全体の知名度は劣るが、近年では北欧全体におけるそれぞれの自国の文化を保護・支援する制度が充実しているため、これらの作曲家のレパートリーも多く取り上げられるようになって来ている。
ポピュラー音楽以降も、カーディガンズなど有名バンドを発信し、スウェーデンのポピュラー音楽は日本でも親しまれていた。日本国内のポピュラー音楽にスウェーデンのスタッフが関わることも多く、原田知世、パフィー、ジャニーズ事務所所属のNEWSなどの楽曲に関わっている。
現在でも、ロック音楽に関しては、iPodの宣伝にも起用されたシーザーズなどのバンドが、人気の高いアメリカやイギリスのバンドに並び、ヨーロッパを中心にアメリカ、日本でも人気を集めている。
スポーツ手厚い国庫負担によって国民の半分が何らかのスポーツに関与している。
特にサッカーが盛んで、FIFAワールドカップでは地元開催の1958年大会で準優勝、1950年ブラジル大会、1994年アメリカ大会では3位に入っている。ラーション、リュングベリ、イブラヒモビッチなど欧州のビッグクラブで活躍する選手も輩出している。
陸上では2004年アテネオリンピックで男子走高跳、男子三段跳、女子七種競技で金メダルを獲得するなど跳躍競技を中心に強い。他にボート競技、卓球、繋駕速歩競走など。テニスは国技とされ、日本で言う国技館のようなテニス会場がある。
世界遺産詳細はスウェーデンの世界遺産を参照
スウェーデン国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が11件、自然遺産が1件、複合遺産が1件ある。
聖ルシア祭スウェーデンでは旧暦の冬至に当たる毎年12月13日に聖ルチア祭が行われ、「一番大切な冬の行事」と言われている。イタリア・シチリア生まれの女性聖者である聖ルチアは貧しい人々に財産の全てを提供した純粋な人と言われている。貧民の生活に光を与えた彼女は、光の聖人として、また農耕の守護神として親しまれている。光の明るさを表す単位ルクスは彼女の名前に由来している。
冬至は一番日が短い日であるが故、日が長くなり始める日。日が長くなることを祝う古来からの民間信仰に、キリスト教の光の聖人がいつの間にか一体となって現在に至る。
長く暗く寒い三重苦の北欧の冬に一筋の光を投げ込むのが聖ルシア。この日の朝、女の子がいる家庭では白いドレスに蝋燭の冠を被った娘が父親にサフランパンとジンジャークッキーを持って行き、枕元でサンタ・ルチアの曲を歌う。父親はルシアのような光に包まれた娘に起こされる。
近年では職場や学校、教会などで聖ルシア祭が行われ、蝋燭の冠を被ったルシア姫を先頭に同じく白いドレスを着た女の子と星の使いに扮した男の子が行列を作ってサンタ・ルチアなどの歌を歌う。頭に載せたり手に持った蝋燭の淡い光が日の光を切望する北欧の人たちの気持ちを代弁しているようでもある。行列の後はサフランパンやジンジャークッキー、コーヒーやグレッグと呼ばれるホットワインが振る舞われる。
なお、イタリア語読みでルチアだったものが、スウェーデン語読みでルシアに変化している。
祝祭日日曜日と重なっても振り替え休日にはならないが、祝日の前日が休みになっていたり、労働法により半日休暇を許可されていることが多い。
キリスト昇天祭もメーデーと重なる5月1日になる場合があるが(2008年など)、この場合でも振り替え休日は発生しない。
日付 日本語表記 現地語表記 備考 1月1日 元日 1月6日 公現祭(東方の三博士の来訪記念日) Trettondedag jul 復活祭2日前 聖金曜日 金曜日 復活祭翌日 イースターマンデー 月曜日 5月1日 メーデー Forsta maj 復活祭39日後 Kristi himmelsfards dag 木曜日 6月6日 建国記念日 2005年より法定休日 夏至祭前日 夏至祭前日 金曜日 6月20日から6月26日の間の土曜日 夏至祭 midsommardagen 元々は6月24日 復活祭50日後 聖霊降臨後の月曜日 Annandag pingst 2004年まで法定休日 11月1日 万聖節 Allhelgonadagen 12月24日 クリスマスイヴ 12月25日 クリスマス 12月26日 ボクシング・デー 12月31日 大晦日交通
詳細はスウェーデンの交通を参照
鉄道地下鉄はストックホルムにのみあり、ストックホルムス・ロカールトラフィーク (SL, Stockholms Lokaltrafik) が運営している。ストックホルムス・ロカールトラフィークは郊外へのコミュータートレインも運行している。どちらもエスイー等、他の鉄道事業者とは乗り入れていない。
路面電車はストックホルム、ヨーテボリ、マルメ、ノーショーピングの各都市で運行されており、特にヨーテボリとノーショーピングの二都市では複数路線が市内の広い地域をカバーしている。
バススウェーデンの各都市で運行されている公共交通機関としてのバスは地方自治体であるランスティングやレーン (l?n) がその出資母体となる株式会社として運営されている場合が多い。地方自治体とは資本関係のないバス会社も多数あるが、そのほとんどは観光目的の観光バスや都市間を結ぶ高速バスを運営している。
各都市で運行されているバスは市内の2拠点間を市中心部にあるバスターミナルを経由して(起・終点としてでなく)走っている。各都市には主要路線のバスが必ず経由するようなメインのバスターミナルが最低一つはあるが、そのようなターミナルが必ずしも日本のように駅前にあるわけではない。(もちろんバスターミナルが駅に隣接している場合もあり、離れていてもせいぜい500〜600メートル程)ストックホルムやヨーテボリのような大都市ではそのようなバスターミナルが複数設けられている。
航空スカンジナビア三国(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)のフラッグ・キャリアたるスカンジナビア航空を筆頭に複数の航空会社が国内・国外への旅客便を運航している。スカンジナビア航空は他の航空会社に先駆け、アンカレッジ経由で西欧・極東間の便を就航させた事でも知られている(いわゆる「
スカンジナビア航空以外でスウェーデン国内を拠点としている航空会社としては、マルメ・アヴィテーション (Malm? Avitation) 、スカイウェイズ (Skyways) 、ゴットランズフリーグ (Gotlandsflyg) 等の航空会社がある。多くは国内・国外への両方ともに運行しているものの、ほとんどはヨーロッパの各都市への便に限られている。
道路スウェーデンの道路は所有区分によって一般道 (allm?n v?g) とその他の道路 (?vriga v?gar) に分けられる。一般道は国が所有し、スウェーデン産業省の外局である道路庁 (V?gverket) が管理している。一般道はヨーロッパ道路 (Europav?gar) 、国道 (Riksv?gar) 、県道 (L?nsv?gar) 、その他の一般道 (?vriga allm?nna v?gar) に分類される。ヨーロッパ道路は例外的に国連欧州経済委員会 (UNECE) が事務的な管理を担当している(スウェーデン国内の部分についてはスウェーデン政府が所有し、整備を担当)。その他の道路は各市の所有であったり、道路の設置されている土地の所有者に帰属している場合もある。その他の道路には市道 (kommunal v?g) か私道 (enkild v?g) 分類される。一般道はスウェーデンの道路法 (V?glag, SFS 1971:948) によって定義、建設・整備の責任等が定められている。その他の道路は土地及び建物法 (Plan- och bygglag, SFS 1987:10) にその規則が定められている。
2007年8月1日からストックホルム中心部では、出入りする国内登録車両に対して、時間帯に応じた進入税 (tr?ngselskatt) が課税されるようになった。この税金の目的は中心部の交通量を減らし、そのことによって公共交通機関たるバスの定時性を保持すると同時に、排ガスによる住民の健康を保護するなど中心部の環境保全にある。
著名人
詳細はスウェーデン人の一覧を参照
聖ビルギッタ(1303年 - 1373年) キリスト教カトリックの聖女 エマヌエル・スヴェーデンボリ(1688年 - 1772年)神秘思想家 アンデルス・セルシウス(1701年 - 1744年)科学者(セ氏寒暖計発明) カール・フォン・リンネ(1707年 - 1778年)植物学者 カール・ツンベルク(1748年 - 1828年)植物学者、医学者 フェルセン(1755年 - 1810年)貴族・政治家(マリー・アントワネットの愛人と言われる) アンデルス・エーケベリ(1767年 - 1813年)化学者(タンタル発見者) フランス・アドルフ・ベルワルド(1796年 - 1868年)作曲家 ノルデンショルド(1832年 - 1901年)探検家(北東航路の発見、日本に寄港1879年) アルフレッド・ノーベル(1833年 - 1896年)科学者(ノーベル賞設立者) エレン・ケイ(1849年 - 1926年)穏健女性活動家 ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ(1849年 - 1912年)作家 セルマ・ラーゲルレーヴ(1858年 - 1940年)作家 スヴァンテ・アレニウス(1859年 - 1927年)科学者 アンデシュ・ソーン(1860年 - 1920年)画家 スヴェン・ヘディン(1865年 - 1952年)探検家(中央アジア探検) ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867年 - 1942年)作曲家、音楽評論家 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871年 - 1927年) 作曲家・ピアニスト・指揮者 ヒューゴ・アルヴェーン(1872年 - 1960年)作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト、画家 アンデルス・オングストローム(1814年 - 1874年)天文学者・物理学者 グンナール・アスプルンド(1885年 - 1940年)建築家 クット・アッテルベリ(1887年 - 1974年)作曲家、音楽評論家 パール・ファビアン・ラーゲルクヴィスト(1891年 - 1974年)作家(1951年ノーベル文学賞受賞) オスカル・クライン(1894年 - 1977年)理論物理学者 ベルナドッテ伯(1895年 - 1948年)赤十字社総裁、国連パレスティナ調停官 ダグ・ハンマルショルド(1905年 - 1961年)国連事務総長 グレタ・ガルボ(1905年 - 1990年)米ハリウッド女優 アストリッド・リンドグレーン(1907年 - 2002年)作家 ハンス・アルヴェーン(1908年 - 1995年)物理学者 ユッシ・ビョルリング(1911年 - 1960年)テノール歌手 ラウル・ワレンバーグ (1912年 - ?) 外交官・ユダヤ人の救出で活躍。 イングリッド・バーグマン/ベルイマン(1915年 - 1982年)米ハリウッド女優 イングマール・ベルイマン(1918年 - 2007年)映画監督、脚本家、舞台監督 ウーロフ・パルメ(1927年 - 1986年)政治家 フジ子・ヘミング(1932年 - )ピアニスト ジェンス・バーテルソン 政治学者 スヴェン・ゴラン・エリクソン(1948年 - )サッカーイングランド監督(2005年現在) ステラン・スカルスガルド(1951年 - )俳優 ビョルン・ボルグ(1956年 - )元プロテニス選手(国際テニス殿堂入) インゲマル・ステンマルク(1956年 - ) 元ワールドカップ スキー回転・大回転チャンピオン。1980年レークプラシッド五輪金メダリスト。70 - 80年代を代表するスキー選手。 アンナ・リンド(1957年 - 2003年)政治家 イングヴェイ・マルムスティーン(1963年 - )ギタリスト マッツ・ビランデル(1964年 - )プロテニス選手 ヤン=オベ・ワルドナー(1965年 - ) 卓球選手 ステファン・エドベリ(1966年 - )元プロテニス選手(国際テニス殿堂入) アニカ・ソレンスタム(1970年 - )現役プロゴルファー(世界ゴルフ殿堂入) ヘンリク・ラーション(1971年 - )現役サッカー選手 ヘルシンボリIF所属。 ズラタン・イブラヒモビッチ(1980年 - )現役サッカー選手 インテル・ミラノ所属 フレドリック・ユングベリ(1977年 - )現役サッカー選手 ウェストハム・ユナイテッドFC所属 アネッテ・ノルベリ(1966年 - )カーリング選手。トリノオリンピック金メダリスト。 ステファン・イシザキ(1982年 - )現役サッカー選手。脚注
^ スウェーデン の社会保障 社会保障研究所編 東京大学出版会 ^ kommunの訳語は一般書では「市」と表記(翻訳)されており、研究書では「コミューン」と音をそのままカタカナ転写するのが一般的である。具体的には一般書として『スウェーデンの分権社会』 (ISBN 4-7948-0500-4)、『スウェーデンの作業療法士』 (ISBN 4-7948-0475-X)、研究書としては『スウェーデンハンドブック』 (ISBN 4-657-97523-4)、『北欧の政治』 (ISBN 4-657-98946-4)、『スウェーデンの政治』 (ISBN 4-657-94626-9) の各書を参照してください。参考文献
岡沢憲芙・宮沢太郎編 『スウェーデンハンドブック』 早稲田大学出版部 1997 ISBN 4-657-7523-4 岡沢憲芙・宮沢太郎編 『スウェーデンハンドブック第2版』 早稲田大学出版部 2004 ISBN 4-657-7523-4 岡沢憲芙・奥島孝康編 『スウェーデンの政治』 早稲田大学出版部 1994 ISBN 4-657-94626-9 (Waseda libri mundi 10) 岡沢憲芙・奥島孝康編 『スウェーデンの経済』 早稲田大学出版部 1994 ISBN 4-657-94627-7 (Waseda libri mundi 11) 岡沢憲芙・奥島孝康編 『スウェーデンの社会』 早稲田大学出版部 1994 ISBN 4-657-94626-9 (Waseda libri mundi 12) 岡沢憲芙 『スウェーデンの挑戦』 岩波新書 1991 ISBN 4-00-430177-7 オロフ・ペタション著、岡沢憲芙・斉藤弥生・木下淑恵訳 『北欧の政治』 1998 早稲田大学出版部 ISBN 4-657-04512-1 (スウェーデン語の原書は1995年初版) 武田龍夫著 『北欧の外交』 東海大学出版会 1998 ISBN4-486-01433-2 武田龍夫著 『北欧』 中央公論社 1995 ISBN 4-12-002416-4 武田龍夫著 『物語 北欧の歴史』 中公新書 1993 ISBN 4-12-101131-7 百瀬宏・志摩園子・大島美穂著 『環バルト海』 岩波新書 1995 ISBN 4-00-430408-3 百瀬宏・熊野聰・村井誠人編 『北欧史』 山川出版社 1998 ISBN 4-634-41510-0 伊藤和良著 『スウェーデンの分権社会』 新評論 2000 ISBN 4-7948-0500-4 河本佳子著 『スウェーデンの作業療法士』 新評論 2000 ISBN 4-7948-0475-X ヤン・カールソン著、堤猶二訳 『真実の瞬間』 ダイヤモンド社 1990 ISBN 4-478-33024-7 (スウェーデン語の原書は1985年初版)関連項目
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